Q 滲出性の腹水貯留を来す疾患はどれか。
a. うっ血性心不全
b. 肝硬変
c. 卵巣癌
d. 急性膵炎
e. ネフローゼ症候群
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
(第35回臨床工学技士国家試験問題 午後11)
A 4a. うっ血性心不全 :漏出性(毛細血管内圧上昇による)
b. 肝硬変 :漏出性(アルブミン合成低下し血漿膠質浸透圧の低下による)
c. 卵巣癌 :滲出性
d. 急性膵炎 :滲出性
e. ネフローゼ症候群 :漏出性(タンパク尿に血漿タンパク質の低下=膠質浸透圧の低下による)
毛細血管ー間質間での水の移動の要素が分類の鍵となる。
滲出性:血管透過性の亢進またはリンパ管吸収の低下による腹水。炎症や悪性腫瘍などが原因となる。
漏出性:毛細血管領域での血管内圧の増加や、血漿膠質浸透圧の低下による腹水。うっ血性心不全・肝硬変・ネフローゼ症候群などが原因となる。
(*) 解答は公開されているので合っていますが、解説については誤りがあるかもしれません(一応、調べてはいますが)。予めご了承ください。