Q 体表面からの熱放散でないのはどれか。
1. 放射
2. 散乱
3. 伝導
4. 対流
5. 蒸散
(第35回臨床工学技士国家試験問題 午前88)
A 2体温調節を問う問題。
体表からの熱放散の経路は、放射、伝導・対流、蒸散 に分けられる。
- 放射:物体から熱が電磁波として放出され、他の物体に吸収されてその物体の温度を上昇させること。低温ほど低周波、高温ほど高周波の電磁波が放出される。輻射ともいう。例)遠赤外線のこたつに入ると体が温まるのは、この放射による。
- 伝導:物体間の接触により高温から低温へ熱が伝わること。
- 対流:熱が温度差によって生じた空気や液体の移動によって熱が運ばれること。
- 蒸散:液体が気体になるときに吸収する気化熱により、熱が奪われること。
蒸散以外は、環境温が体表温度を上回ると、逆に体表へ熱が吸収されることになる。
散乱は、光などが障害物にあたり進行方向が変化することで、体表からの熱放散ではない。
(*) 解答は公開されているので合っていますが、解説については誤りがあるかもしれません(一応、調べてはいますが)。予めご了承ください。