Q 糸球体濾過量の推定に用いられる生体内物質はどれか。
1.尿 素
2.イヌリン
3.ビリルビン
4.クレアチニン
5.パラアミノ馬尿酸
(第111回看護師国家試験問題 午後80)
A 4糸球体濾過量の推定に用いられる物質は、糸球体でろ過され、尿細管でほとんど再吸収も分泌もされず、そのまま尿中に排泄されるものが望ましい。
1.尿 素 :糸球体でろ過される。ヘンレの細い下行脚と集合管で透過性が高く、下行脚では尿細管腔へ、集合管では髄質へ移動しており尿の濃縮に必要な髄質浸透圧の維持に寄与している。
2.イヌリン :植物由来の多糖類。糸球体濾過量の推定に用いられるが生体内物質ではない。
3.ビリルビン :通常、血中の間接ビリルビンはアルブミンと結合しているので、糸球体ではろ過されない。
4.〇
5.パラアミノ馬尿酸:糸球体でろ過され、尿細管から尿中へ分泌もされる。腎血漿流量の推定に用いられる。
(*) 解答は公開されているので合っていますが、解説については誤りがあるかもしれません(一応、調べてはいますが)。予めご了承ください。