Q 血液中の濃度低下が浮腫を引き起こすのはどれか。
- アルブミン
- ヒスタミン
- キニン
- ヘモグロビン
(第30回柔道整復師国家試験 AM122 (2022))
A 1
- ○ アルブミンが減少すると血管内に水を引き込む力である膠質浸透圧が低下するので、浮腫が起こる。
- × ヒスタミンは血管透過性をあげる物質である。局所で濃度が上昇するとその部位が腫脹する。
- × キニンは血管透過性をあげる物質であり、濃度が上昇すると浮腫(血管浮腫)を引き起こす。
- × ヘモグロビンは赤血球内にあるため、毛細血管領域での水の出入りに直接は関与しない。
浮腫とは間質液が通常より増加した状態である。毛細血管―間質間の水の移動は
- 毛細血管内圧(水を間質側へ押し出す力)
- 血漿膠質浸透圧(水を間質から血管へ引き込む力)
- 毛細血管透過性
- リンパ管による間質液の回収
が影響する。
血漿膠質浸透圧は、
血漿タンパク質により発生する。
アルブミンは
血漿タンパク質中で最も多いタンパク質であり、膠質浸透圧に与える影響は大きい。
(*) 解答は公開されているので合っていますが、解説については誤りがあるかもしれません(一応、調べてはいますが)。予めご了承ください。